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中善工業は、治工具メーカーのA社様と約8年前から開発に取り組んでまいりました。通常の治工具製作は、グローバル競争の中で非常に厳しい状況におかれておりますが、航空機の構体部品は、非常に大きいので治工具も大きいうえに、超高精度を要求されますので、まだ日本の治工具メーカーが絶対の優位性を持っています。
B787は、次世代型の民間航空機です。多くの大切な命をお預かりする航空機ゆえに、開発には非常に多くに時間を要しました。初飛行のときの感激は私の一生から消える事はないでしょう。 時間がかかる新しい技術をコツコツと熟成させるのは、日本人がもっとも得意なところです。
私たち中善工業は、常にグローバルな視点で、高品質ハイレベルの技術をめざしてまいります。
今や飛行機による移動は、先進国の人々のみの交通手段ではありません。全世界の人々の交通手段になっています。今日本で話題のLCC(ローコストキャリァー)は、世界中で運行しており、今後、益々隆盛となるでしょう。予想では、2025年に今の倍の飛行機が必要とされるようです。
現状、民間航空機用で乗客150名以上の航空機は、アメリカのボーイング社と欧州のエアバス社の2社の寡占体制です。それ以下の飛行機は、カナダのボンバルディア社、ブラジルのエンブラエル社、そこに、日本の三菱重工が開発中のMRJが入ります。
飛行機は、いつの時代も最先端の技術で成り立っています。最初の飛行機の構造物は、木で作られ、次は鉄、最近はアルミ合金でした。今後、鉄の1/4の重量で倍の強度を持つCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で作られます。この飛行機がボーイング社のB787です。何故、日本でこの新型機の35%もの部品が作られるのでしょうか?
まず、当たり前の事ですが炭素繊維が作られるからです。炭素繊維を作るためには、糸を作る技術が必要です。ちなみに、日本の東レ・三菱レーヨン・帝人で世界生産高の7割のシュアを持っております。
次に大手重工メーカー様の生産設備の充実があり、そこには、生産設備としての治工具があります。